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2015年10月23日 (金)

日本と欧州で異なるローズマリー精油の分類

痴呆症の予防に効果があると、某大学の関係者が発表し、それにマスコミが飛びついたことが原因でしょうか、高齢者たちから「アロマのお薬」と呼ばれ、そのブレンドに使うローズマリーなどの数種の精油が、町のアロマショップの棚から姿を消しました。

 

その後、喉がヒリヒリするなど、お年寄りたちが精油の副作用に悩まされ、その原因が精油にあることに気づいたアロマセラピストはほとんどいないようです。1,8 cineoleに細胞傷害性があることを知るセラピストさんも限られています。恐ろしいと思いませんか。終日、このような副作用がある精油を嗅がされていたら、気道の粘膜も傷つくでしょう。当然のことですね。

 

ローズマリー精油は日本でも、ケモタイプがある精油として知られていますが、そのケモタイプを分類する方法が、日本と欧州で異なることを知るアロマセラピストも限られています。

 

欧州で示されている成分の変動範囲:

α pinene      2.557%

1,8 cineole      542%

camphor          126%

borneol            115%

 

このため、欧州では αピネン、1,8 シネオール、カンファーの3つのケモタイプに分類することも多いとのこと。

 

このように成分が変動する精油を、特定の病気を予防できる効果があるなどと一般向けに発表するのは、精油のことを知らない方々に違いありません。ラベンダー精油1つとっても、ボトルごとに成分が変動するのです。特に医療(獣医療)で精油を用いて実験をする時は、実験者は利用する精油を自分たちで分析しなくてはなりません。製品に付されている分析表を信じることほど、あやういことはありません。ケモタイプ精油であればだいじょうぶだと習った方はおられますか。「ケモタイプ精油」という用語が商標登録されており、分析データがついている精油をすべてケモタイプ精油というのだそうです。

この企業を設立したフランスの著名人の経歴詐称が取りざたされています。

フランスのメディカルアロマ教育の根本が問われます。

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